U理論と認知療法
U理論と認知療法には共通点がある。どちらも「気づき」がテーマの中心になっている。見えているのに「気づく」までに時間がかかる。見ているのに見えないのは、慣習的な思考の枠組みに囚われているから。いったん構築された思考習慣を客観視しなければ、新しい枠組みに移行できない。変化するために古い思い込みを潔く破棄する。まったくの主観だが、微小なものに気づくためには、驚くほどの敏感さと、繊細な精神がなくてはならないだろう。そして、この小さな気づきを勇気をもって確信するという、第二のステップも乗り越えなくてはならない。兎角、はじめの小さな気づきは、風に吹かれて飛ばされるような些細なものだから、よほど丁寧に扱わなくてはいけない。あたかも幼児を育てるかのように。
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