素数病

患者が医師に訴えた。
「本が読めないのです。行数が飛んでしまうのです。まず一行目が読めません。いつも二行目から読み始めます。三行目までは順調ですが、どうしても五行目七行目十一行目や十三行目十七行目に目がいってしまうのです。十八行目は飛ばされ十九行目二十三行目と進みます。これでは本が読めません」

渋谷昌孝(masataka shibuya)

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