否と呼ばれるもの
否と呼ばれるものは、必ずしも正反対のものではない。アナログ時計を思い浮かべて欲しい。0時の否は6時になるとは限らない。15分でも45分を指し示す長針の方向も、0時の否である。たとえ1秒でも違えば0時の否なのだ。(ここでは方向について言っている)。あるものの反対は180度回転させたものではない。さらに、こうも考えられる。つまり、0時から一回転して12時になり、また一回転して0時となるにしても、この三つはそれぞれ違う。記号で記すと同じのように見えるに過ぎない。「ある」と「ない」は180度の差異だけではない。
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