「成果」P・ドラッカー

成果をあげるために身につけておくべき習慣的な能力は五つある。

何に自分の時間がとられているかを知ることである。残されたわずかな時間を体系的に管理することである。
外の世界に対する貢献に焦点を合わせることである。仕事ではなく成果に精力を向けることである。「期待されている成果は何か」からスタートすることである。
強みを基盤にすることである。自らの強み、上司、同僚、部下の強みの上に築くことである。それぞれの状況下における強みを中心に据えなければならない。弱みを基盤にしてはならない。すなわちできないことからスタートしてはならない。
優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中することである。優先順位を決めそれ守るよう自らを強制することである。最初に行うべきことを行うことである。二番手に回したことはまったく行ってはならない。さもなければ何事もなすことはできない。
成果をあげるような意思決定を行うことである。決定とは、つまるところ手順の問題である。そして、成果をあげる決定は、合意ではなく異なる見解に基づいて行わなければならない。もちろん数多くの決定を手早く行うことは間違いである。必要なものは、ごくわずかの基本的な意思決定である。あれこれの戦術ではなく一つの正しい戦略である。

「経営者の条件」P ・ドラッカー


渋谷昌孝(masataka shibuya)

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