資本主義

貴族という名の紙が雑巾のようなものに縄をつけて散歩をしていた。わたしは尋ねた。
「あなたは何者です?」
「連れて歩くものです」
「何を連れておられるのです?」
「私を養うもの」
「それがこの汚く動き回っているものですね」
「そうです。これは私が主人であることを知らずにいるのです」
「哀れなことです」
「知ってしまえば、我が身に危険が及ぶので決して真実をこれに教えませんよ」

渋谷昌孝(masataka shibuya)

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