Uber eats

彼は注文された品物を、実に素早く背中の箱から取り出した。だが、困ったことに、というのは私の主観に過ぎないのであって、彼にとっては、むしろ都合が良いのかも知れないのだが…。背中の大きな箱は、背中の延長された肉体の機関となっており、皮膚で覆われているのだった。つまり、生まれた瞬間から、この大きな箱を背負っていたのだった。あたかもカンガルーの雌が袋をもっているように。

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