顧客を啓蒙してはいけない

自戒の念を込めていうならば、自己満足と虚飾性こそが敵である。陶酔してしまっては駄目である。だれにどうみられるかを気にしない。自由に動きたいのなら、承認欲求さえ捨てる勇気がいる。特に仕事は、慈善事業でもなければ、自己満足の場でもない。いい商品やいいサービスに囚われるあまり、それを享受する顧客の立場を無視してしまってはいけない。顧客が良くないものを要求するのなら、不条理であっても顧客に寄り添うべきなのである。顧客は良くないものとは認識していないのだから。こちらの価値観を押しつけるのは失礼に当たる。顧客の立場から発想するのであり、その逆ではない。あたりまえなことだが、顧客を啓蒙しようすれば失敗する。それは学校の仕事なんだから。でも、政治には正義を要求したい。政治と学校と企業は、それぞれ別物と考える。例えば、学校から企業に移るときに、前提が変わっている。

渋谷昌孝(masataka shibuya)

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