ひとり株式のアイデア失敗の巻
自己株式なるものがあればいいと思う。資金を集めるのなら他にも方法があるが、自己株式なるものがあると便利かつ有益である。以下このアイデアの概要を述べよう。会社は組織である。普通株式はこの組織に適用されるのであるが、これを個人に狭めてみてはどうか、という発想である。寡聞にしてまだこのような仕組みがあるのを知らない。クラウドファンディングではない。これはあくまで一過性のものだ。そうではなく個人一人に株式が与えられるようにしたら面白い。とここまで書いたが、具体的な手続きまで考えておらず、はじめにアイデアの方向性を示すに留める。「あの人は将来性がある」と判断された、まだ若い人がマネーの運用を弄んでいる投資家から資金の援助を受けられる仕組みをつくりたい。なぜ株式かというと、それが有限責任であるからである。目利きが得をし、そうでないものは損失を被ることになる。また有望な個人は借金をすることなく資金が得られる。概略はこのようなものであるが、実際どのように実務的な問題があるのかまで考慮していない。ひとりで会社を起業するのは大袈裟だ。ということは、狙いはもっと手軽に(起業することなしに)ただひとりに株式を与えることにある。こんにち監視社会の度合いを深めているから、自己株式というアイデアとの相性も合うだろう。ひとりひとりに着目し、組織とは別に資金を動かすようにできるといい。問題は会社という大袈裟なものではなく、あくまでひとりひとりの個人に資金を流すためにどのような新しい仕組みを構築するかである。大企業から中小企業、さらにベンチャー企業よりもっと小さな個人に株式を適用したい。微小な会社、といっても自営業ではない。有名な学校の卒業生の中から集中的に選ばれるという心配もある。これでは不公平になってしまい現状を変えることにはならない。株式でなくてもいい。トークンを付与するという方法もある。個人の活動全般はすでに把握されている(スマホなどによって)。個人の可能性に資金を投入できるような、何かいい方策はないだろうか?個人の潜在的な価値を見抜く目利きと、将来性のある個人とのマッチングが小規模なカタチでできないだろうか?個人株式というとなんだか個人の成績みたいになってしまう恐れもある。これは大きな問題だ。国民が序列化されると、ひとりの人間に点数がつけられることと同じになってしまう。プライバシーに関わるデリケートな領域に踏み込まれるとの危惧がある。やはり無理か。
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